安倍総理、福島県訪問⇒福島の農産物のブランド化を進める
震災後初のアワビ稚貝放流
原発事故の影響でできなくなっているアワビ漁の再開に向けて、稚貝の放流が、3年ぶりにいわき市で行われました。
県内産のアワビは、地元の高級食材として親しまれてきましたが、原発事故の直後に、放射性物質が検出されるなどして漁の自粛が続いています。
稚貝の放流は資源を維持し、今後の漁の再開につなげようと、漁業者で作る協議会が行うもので、1日は、まず、いわき市小名浜にある県水産試験場に漁業者が集まり、殻の大きさが3センチほどに成長した稚貝を受け取りました。
稚貝は、大熊町にあった県栽培漁業協会の施設が津波で全壊し、今も避難区域になっているため、静岡県の施設で間借りして育てられたもので、稚貝の放流は3年ぶりになります。
漁業者たちはこのあと、放流場所の4つの浜まで移動し、このうち小名浜下神白では、小型の船で30メートルほど沖に出て、海に潜って稚貝を付着させた筒を海底の岩場などに固定し、放流しました。稚貝の放流はことし10月まで、相馬市とあわせて5万匹を予定しているということで、協議会の鈴木一好会長は「今回の放流は大きな一歩でうれしい。風評被害なども予想されますが、消費者の安心安全が確保出来る形で進めたい」と話しています。
楢葉町で家電製品の回収始まる
原発事故の避難区域にそのまま残してきた冷蔵庫やテレビなどの、使えなくなった家電製品の回収を求める声が強いことから、環境省は、準備が整った楢葉町で、1日から回収作業を始めました。
避難区域での家電製品の回収は、原発事故で自宅の冷蔵庫に食材を残したまま避難せざるを得なかった住民などから、強く要望が出されていたもので、回収後の一時保管の場所が確保できた楢葉町で、1日から始まりました。
1日は、環境省から委託された業者が、回収の希望があった住民の自宅を訪れ、外に置かれていた冷蔵庫やテレビなどを次々に運び出し、、トラックに積み込んでいました。
回収するのは冷蔵庫とエアコン、テレビ、洗濯機の4品目で、来年3月まで、避難区域に指定されている楢葉町のすべての地区で行われます。
福島県内の避難区域で家電製品の回収が行われるのは、6月から始めている南相馬市の一部の地区以来です。
環境省福島環境再生事務所の菅原浩課長補佐は、「特に冷蔵庫は衛生面で問題があり、住民の帰還に向けて、支障になっていた。今後は粗大ゴミについても仮置き場の準備ができ次第、回収を始めたい」と話し、ほかの自治体でも一時保管の場所を確保し、できるだけ早く回収を始めたいとしています。
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