震災支援 ウィーンで「第９」
東日本大震災からまもなく３年となるのを前に、オーストリアのウィーンで、被災地の中高生や日本各地の合唱団のメンバーが、ウィーン少年合唱団と共にベートーベンの「第９」を歌うチャリティーコンサートが開かれました。
このコンサートは、被災地を支援しようと、日本の社団法人がオーストリア政府の観光局などと協力して５日、開きました。
会場となったのは、音楽の都ウィーンにある楽友協会の「黄金の間」で、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団が新年恒例のニューイヤーコンサートを開くことでも知られています。
コンサートには、福島県南相馬市の中高生を中心とした合唱団をはじめ、日本各地からおよそ３５０人が参加し、ベートーベンの交響曲第９番「第９」をウィーン少年合唱団の子どもたちと共に歌いました。
また、コンサートの最後には、復興支援ソング「花は咲く」を全員で合唱し、被災地に思いをはせました。
コンサートに参加した福島県の大熊町から南相馬市に避難しているという高校生は、「みんなで心を一つにして歌うことができて、とても感動しました」と話していました。
また、コンサートを見に来た地元の男性は、「このすてきな夜を日本の方々と分かち合うために来ました」と日本へエールを送っていました。
このコンサートの収益金は、被災地に義援金として送られるということです。
