元TBS記者から“性的暴行”女性被害訴え
2017年5月30日 00:10
29日午後、28歳の女性が会見を開き、元TBSの政治記者で安倍首相に関する著書で知られるジャーナリストの男性から、性的暴行を受けたと訴えた。
男性は不起訴になっているが、捜査の過程では、一度出た逮捕状の執行が止められていた。
■相手はジャーナリストの山口敬之氏
顔を出しての異例の会見を行ったのは、フリージャーナリストの28歳の女性。
名字は伏せ、詩織という名前を明らかにし、被害を訴えた。
詩織さん「レイプがどれだけ恐ろしく、その後の人生に大きな影響を与えるか、伝えなくてはならないと思いました」
被害を訴えた相手はジャーナリストの山口敬之氏。
TBSの記者として、安倍首相が官房副長官や自民党幹事長の時代から取材を行った。
ワシントン支局長を務めて退社した後、安倍首相が表紙の著書「総理」などを出版。
安倍首相をよく知るジャーナリストとして、テレビ出演もしていた。
■メールで就職の相談をしたところ―
詩織さんは学生時代の2013年、山口氏と知人を介して知り合ったという。
詩織さんは2015年3月、メールでワシントン支局長だった山口氏に「支局で働きたい」と就職の相談をしたという。
すると、山口氏からは以下のような返事があったという。
「インターンなら即採用だよ。プロデューサー(有給)でも、詩織ちゃんが本気なら真剣に検討します(2015年3月25日)」「最大の関門はビザだね。
TBSで支援することも可能ですので検討してみます。ところで、ヤボ用で一時帰国することになったんだけど、来週は東京にいますか?(2015年3月28日)」
■“ホテルでの性的暴行”を主張
詩織さんは山口氏に食事に誘われたという。
詩織さんは4月、東京・恵比寿の飲食店で酒を飲んだ後、記憶がなくなり、翌朝、意識が戻ると、ホテルで性的暴行を加えられていたと主張している。
詩織さんは事実を知るため、その後も山口氏とのコンタクトを続けたという。
詩織さん「山口さんは私が妊娠した場合のことをお考えですか?(2015年4月18日のメール)」
山口氏「意識不明のあなたに私が勝手に行為に及んだというのは全く事実と違います。私もそこそこ酔っていたところへ、あなたのような素敵な女性が半裸でベッドに入ってきて、
そういうことになってしまった(2015年4月18日のメール)」
詩織さん「レイプされた上、妊娠の可能性をもった女子にこれ以上何を言うつもりでしょうか?(2015年5月7日のメール)」
山口氏「レイプって何ですか?全く納得出来ませんね(2015年5月7日のメール)」
■“上からの指示で逮捕できない”
こうした中、詩織さんは4月末、警視庁高輪署に被害届を提出した。
6月、高輪署から、準強姦の疑いで山口氏の逮捕状を取ったという連絡が入ったという。
しかしその後―
詩織さん「複数の捜査員が逮捕状を手に成田空港で帰国する山口氏を、準強姦罪の容疑で逮捕するために待ち受けていたそうです。その逮捕状が執行されることはありませんでした。
今でも捜査員の方が、私に電話をくださった時のことを鮮明に覚えています。それは『今、(山口氏が)目の前を通過していきましたが、上からの指示があり、
逮捕することはできませんでした。私も捜査を離れます』という内容のものでした」
関係者によると、捜査は高輪署単独で行われていた。
逮捕の段階になって初めて、警視庁本部に報告が上がった。
報告を受けた警視庁本部は逮捕状の執行を止め、高輪署ではなく、本部の捜査1課が一から捜査をすることを決めた。
8月、捜査1課は山口氏を準強姦の疑いで書類送検。
翌年7月、東京地検は嫌疑不十分で不起訴処分とした。
■当時の刑事部長「捜査に一点の曇りもない」
29日の会見に先立ち詩織さんは、検察審査会に審査を申し立て、再捜査を求めた。逮捕状の執行が止まった後の捜査に不信感を抱いたという。
会見での詩織さん「(捜査1課の)担当の捜査員の方から『示談をしなさい』と言われました。この件は起訴するのが難しいから示談しましょうと」
詩織さんは、山口氏への捜査がゆがめられたのではないかと主張した。
警視庁の刑事部門のトップとして、捜査を指揮した刑事部長(当時)は、日本テレビの取材に対し、「高輪署の捜査は女性の証言をなぞっているだけだった」と話している。
そして、自らの判断で逮捕状の執行を止めたとした上で、「捜査1課を投入してしっかりと捜査をした。起訴されるようなものでなかった。捜査に一点の曇りもない」としている。
また、山口氏は日本テレビの取材に「当該女性との関係において、私は一切、法に触れることはしていない」と回答し、自身のFacebook上でも次のように反論している。
「当局の厳正な調査の結果、違法な行為がなかったという最終的な結論が出ている(5月10日投稿)」
今後、検察審査会が、捜査書類を検討するなどして捜査当局の不起訴の判断が妥当だったかを判断する。
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